ESや履歴書の「趣味・特技」欄って何を書けばいいの?
「趣味・特技」が見当たらない方へ
ESや履歴書を記載する際、「趣味・特技」の項目がどうしても埋まらない…という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「好きなこと・得意なことが全く見当たらない」「特技だと胸を張っていえることがない」場合、どう記載したらいいのか困ってしまいますよね。
そう言った場合、空欄にしてしまったり「特になし」と記載したりする方も多いでしょう。
しかし、趣味・特技欄を空欄で提出したり、「特になし」と記載するのは、実はとてももったいないことなのです。
そこで今回は、ES・履歴書の「趣味・特技」欄ではどのようなことを記載すれば良いのか、注意点や例文を交えて、徹底的に解説していきます。
趣味・特技欄はなぜ記載が必要?
そもそも、趣味・特技がなぜ問われているかというと、応募者の人柄や、何に興味がある人なのか、自社の社風に合うかどうかなどを判断する材料となるためです。
また、面接の際に、場の空気を和ませるという目的で、面接官から趣味・特技について触れられることもあります。
趣味・特技の話から広がり、自分のアピールポイントを話すきっかけに繋がることもありますので、空欄であったり、「特になし」と記載したりするのは、非常にもったいないというわけです。
もし、趣味・特技が応募した会社の業務内容と関連している場合、「自社の方向性とマッチしている・共感できる」とみなされ、面接での印象がアップすることもあります。
仮に関連していなかったとしても、趣味・特技を記載しておくことで、面接の際に広がる話があるかもしれません。
自分の人柄や、入社を希望している会社への適性などをアピールする機会につなげるためにも、趣味・特技欄は必ず記載すべきだといえるでしょう。
趣味・特技欄の書き方について
趣味・特技欄の書き方について、特に決まった形式があるわけではありませんが、面接官や採用担当者が読みやすいよう、箇条書きもしくは簡潔な文章で、わかりやすく記載するのが良いでしょう。
【箇条書きの例】
趣味:食べ歩き(都内だけでなく、地方の知られざる店などにも積極的に足を運んでいる)
特技:サッカー(高校時代に全国大会ベスト4進出。大学ではサッカーサークルに所属)
【文章の例】
趣味は食べ歩きです。美味しいとの評判を聞けば、地方にある知られざる店などにも足を運びます。
特技は16年間続けているサッカーで、高校時代には全国大会ベスト4に進出しました。大学ではサッカーサークルに所属し、週に3~4日、仲間たちと汗を流しています。
単に趣味・特技を記載するだけでなく、箇条書きの場合は( )を使って、文章の場合は端的に、内容についても触れることが大切です。
たくさんの趣味や特技がある場合、すべて記載すべきなのか悩んでしまう方もいるかもしれませんが、その中でも特に「これだけは負けない特技だ」「この趣味は入社後も生かせるかもしれない」と感じたものを記載すると良いでしょう。
たとえば、上記の例で挙げた趣味の「食べ歩き」。
ただ近場の美味しいお店をめぐるだけでなく、地方で美味しいと評判の店まで足を運んでいるとなると、「この人は行動力・調査する力がある」という印象を与えますよね。
また、会社で飲食店に行く機会があると、「○○は美味しいお店を良く知っているから」と、なにかと頼られるきっかけになる可能性もあります。
特技の「サッカー」も、”16年間続けている”と記載することで、「継続力・忍耐力がある」と評価されるかもしれません。
すなわち、「趣味・特技は何か」というよりも、「趣味・特技を通して人柄や仕事に対する姿勢が評価できるかどうか」が、非常に重要となるので、内容までしっかりと記載するのが大切だというわけです。
注意した方がよい趣味の記載例
趣味に「スポーツ観戦」や「音楽鑑賞」「映画鑑賞」などと記載するとき、注意したいのが「採用担当者が不快だと感じないかどうか」という点です。
たとえば、「プロ野球観戦が趣味」だと記載したとしましょう。
採用担当者も同じく、プロ野球観戦が好きな方だった場合、そこから話が盛り上がることもあるかと思います。
そこで、仮に自分の好きな球団以外の悪口や、あからさまにライバルであることを意識した文章を書いてしまったり、面接の際に話したりするのは、いうまでもなくNG。
採用担当者がライバルである球団のファンである可能性もありますし、そもそも悪口を書く・言うこと自体がマイナスなイメージを与えかねません。
音楽鑑賞や映画鑑賞も同様、わざわざ履歴書や面接で、自分の嫌いな作品や音楽を批判する必要はありませんよね。
趣味としてこれらを記載するのであれば、「好きな球団はもちろん、他球団の選手の顔と名前もすべて覚えている」「1ヶ月で最低5本映画を見て、感想をブログにまとめている」など、プラスになりそうな内容も併せて記載すると良いでしょう。
趣味の内容だけで採用の可否が決まるわけではありませんが、そこでマイナスなイメージを与えてしまっては損ですよね。
他の人を不快にさせない内容かどうかをしっかりと考えた上で、記載すべきかどうか判断しましょう。
特技が見当たらない…何を記載すれば好印象?
「趣味はたくさんあるけど、特技が見当たらない」「胸を張って特技だといえることがない」という方も、多いのではないでしょうか。
しかし、今までの経験を思い出してみると、何かしら「自分に向いていた」と思うことや、「これならできる」と思うことはあるはずです。
「特技が見当たらない」と思っているのであれば、もしかしたら”特技”のハードルを上げてしまっているのかもしれません。
そのような場合、まずは自分が好きなものであったり、苦ではなかったことを思い浮かべてみてください。
たとえば、あなたが”初対面の人と話すのが苦ではない・人と話すのが好きだ”と思っているとしましょう。
人見知りをせず、どのようなタイプの人でもすぐに打ち解けられるのであれば、それは立派な特技です。
なぜなら、社会人にとって「コミュニケーション能力に長けている」ということは、ビジネスを進めていく上で大きな強みになるからです。
また、最近では学校の課題などで、パソコンを使う機会が増えているかと思います。
WordやExcel・Powerpointを利用して課題を作成する、なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらのソフトを難なく使用できたり、タイピングが早かったりするのであれば、じゅうぶんに特技として通用します。
社会人になると、パソコン操作はほぼ必須だと言っても差し支えないでしょう。
そこで、すでに基本の操作をマスターしているとなると、採用側の印象も良くなります。
「人の名前と顔をすぐに覚えることができる」「早起きができる」なども社会人として求められることですので、特技として記載することができます。
ほかにも、
「料理」(余った食材で効率よく料理を作るのが得意)
「節約」(計画的にお金を使うことができる)
「掃除」(整理整頓が得意だ)
なども、好印象を与える特技だといえるでしょう。
また、自分のことを良く知っている家族や友人などに、自分が得意なことを聞いてみるのも一つの手です。
ささいなことでも、少しでも人にアピールできるものがあれば大丈夫。
ただし、面接で質問された場合、しっかりとエピソードを話せるように、事前に内容をまとめておくと良いでしょう。
履歴書に書いてはいけない「趣味・特技」はある?
わざわざ履歴書に書くべきではない趣味・特技は、以下のとおりです。
- ギャンブル系
- 思想・政治・宗教系
- 応募先の会社にそぐわない内容
- 嘘の内容
ギャンブル系
志望先企業と関連がない場合、競馬・競輪・パチンコなどのギャンブル系の趣味は書かない方が良いでしょう。
これらは、趣味として悪いことではないですが、採用担当者が確認した際に、「計画性・お金の使い方」に疑問を抱く可能性があります。
「仕事で得た給料をすべてギャンブルにつぎ込んでしまうのでは?」と思われかねないということもあり、ギャンブル系の趣味を履歴書やエントリーシートの趣味欄に記載するのは、避けた方が無難です。
思想・政治・宗教系
思想・政治・宗教については、人によって受け取り方や捉え方がさまざま。
「政治に興味がある」と言うと、「時事問題をしっかりとチェックしている・社会情勢に興味がある」と捉えられる場合もありますが、基本的には「物事を偏った見方でしか見ること、考えることができないのでは?」と思われてしまう可能性が高いので、注意しましょう。
応募先の会社にそぐわない内容
たとえば、長期休暇が滅多に取れない会社の面接を受けるとしましょう。
「趣味は海外旅行です。年に5回、10日ほどかけて海外旅行に行きます」と答えたら、採用担当者は「自社の労働条件に合わないのではないか」と疑問を抱きますよね。
このように、応募先の会社の労働条件とそぐわない内容を記載してしまうと、「条件が合わないから今回は見送り」なんてことになりかねません。
きちんと応募先の会社の労働条件や社風を確認し、履歴書やエントリーシートに記載できる趣味かどうか、検討することも重要です。
嘘の内容
「ほとんどやったことがないけど印象が良さそうだから」など、趣味・特技欄を嘘の内容で埋めるのは非常にリスキーです。
面接で詳細を聞かれた際に、まったく何も答えられないのは言うまでもないですが、仮にすべて嘘で固めた答えを用意していったとします。
面接ではしっかりと答えられたとしても、いざ入社して「○○さん、これが特技だと話していたからやっておいてね」と言われたときに何もすることができなかったら、特技だと話していたことが嘘だとばれてしまいますよね。
まれに、「今はできないけど、入社までにできるようにすれば良い」などと考える方もいるようですが、それが入社までにできるようになる確証はどこにもありません。
「採用されるために嘘をついたのか」と思われてしまうと、会社側の信頼を失い、最悪の事態を招いてしまうこともあります。
そうならないためにも、趣味・特技欄にはどんなにささいなことでも、自分が実際にしてきたこと・できることを記載するようにしましょう。
履歴書・ESの「趣味・特技」には何を記載すればいい?まとめ
今回は、ESや履歴書の「趣味・特技」欄に記載すべき内容や注意点について解説してきましたが、いかがでしたか?
空欄での提出や「特になし」と記載すると、せっかくの自分をアピールするチャンスを逃してしまう可能性があります。
そのため、どんなにささいな内容でも、それぞれ一つずつ記載すべきだと言えます。
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