文章・段落・文・文節・単語の違いとは？ことばの単位を徹底解説！

国語の授業で習った「ことばの単位」

文章を書き方をネットで調べた時、「段落」「文」「文節」ということばを目にしたことはありませんか？

おそらくほとんどの人が国語の授業で習ったはずなのですが、これらのことばの意味を忘れてしまっている、または間違えて認識している人がほとんどでしょう。

私もライターや編集者としての経験がなければ、きっと思い出せなかったと思います。

そこで今回は、間違えやすい”ことばの単位”についてまとめてみました。

単語＝意味・職能をもつ最小の言語単位

まずは「いちばん小さなことばの単位」である単語について解説していきます。

単語とは、文法上で意味・職能をもった最小の言語単位のこと。

もっと親しみやすく表現するのであれば、「単体で意味を持つことば」「文節に区切れない言葉」といったところでしょうか。

例えば、「今日は夕陽がとても綺麗。」という一文は、「今日」「は」「夕陽」「が」「とても」「綺麗」の6つの単語で構成されています。

「今日」「夕陽」は名詞、「は」「が」は助詞、「とても」が修飾語、「綺麗」が形容詞…と品詞に分類できるのですが、品詞についてはまた別の記事で詳しくご説明させてください。

文節＝意味が通じるレベルに文を区切ったもの

読んだ（聞いた）際に、意味が通じるレベルに文を区切ったものを文節といいます。

ことばの単位としては、単語の次に大きな単位ですね。

正直、この「文節」についての説明はなかなか文章で表現しづらいのですが、”区切った後に「ネ」「サ」などを入れて違和感がない文章の一部分”だと考えていただければわかりやすいと思います。

例「私はキノコが食べられません」

→「私は（ネ）キノコが（ネ）食べられません」

→「私は/キノコが/食べられません」

例「夢にあなたが出てきたけど、悲しい夢だった」

→「夢に（サ）あなたが（サ）出て（サ）きたけど（サ）、悲しい夢だった」

→「夢に/あなたが/出て/きたけど/、悲しい/夢だった」

例「新幹線に/乗って/旅行に/行きたい/と思っているが、なかなかホテルが空いていない」

→「新幹線に（ネ）乗って（ネ）旅行に（ネ）行きたいと（ネ）思って（ネ）いるが(ネ）、なかなか(ネ）ホテルが(ネ）空いていない」

→「新幹線に/乗って/旅行に/行きたいと/思って/いるが/、なかなか/ホテルが/空いていない」

このように、「ネ」「サ」をつけて違和感がない部分で区切ると、文を文節に分けることができます。