【例文アリ】「硬い」「堅い」「固い」の意味の違い・使い方を徹底解説!
「硬い」「堅い」「固い」意味の違いって?
同じ読み方でも意味が異なる、”同音異義語”。
文章を書くとき、使い分けには最も気をつけなければいけない単語の一つです。
今回は、同じ「かたい」という読み方をしても、意味が異なる「硬い」「堅い」「固い」の3つについて、例文を交えて解説していきます。
「硬い」容易に形を崩さないさま
「硬い」という単語の意味は、主に下記のとおりです。
・力を加えられても、ものが簡単に形状を変えない様子。
・こわばっている様子。
“硬”という漢字は、石の象形と、台を重ねて圧力を加え固めて平らにする象形から成り立っています。
つまり、石や金属などの物質が、外から力が加わっても強く耐えるさま=「硬い」というわけです。
また、緊張してぎこちない・ぎくしゃくしている様子も「硬い」と表現します。
「硬い」の対義語は、「柔らかい」「軟らかい」で、これを覚えておくと「硬い」を使うべきなのはどういった場面なのか、わかりやすいのではないでしょうか。
すなわち、「硬い」という単語は、簡単に言うと「ものが物理的な力に影響されにくい状態」や「人の様子がぎこちないこと」を意味します。
【例文】
①あの石は硬く、どんなに叩いても砕けない。
②緊張しているのか、彼の表情は硬いままだ。
①の例文では、どんなに力を込めて叩いても、石が砕けない=外から力が加わってもなお砕けず、石が簡単に形状を変えない様子を「硬い」という単語が表しています。
②の例文では、緊張している彼の表情がこわばっていることを、「表情が硬い」という言い回しで表しています。
「固い」しっかりしていて強く丈夫な様子
「固い」という単語の意味は、主に下記の2つです。
・かたち、形状が変化しにくい様子
・結びつきが強いこと
「固」という漢字の成り立ちは、城壁の象形と兜の象形。
すなわち、どちらも“中身をしっかりと守るもの”から成り立っています。
「かためる」「かたまる」と読むときにも、「固」という漢字を用います。
また、「固い」の対義語は「緩い」です。
「固い」という単語の意味は非常に広いものですが、具体的にどのような場面で使われるのか、実際に例文で確認していきましょう。
【例文】
①解けないように、靴紐を固く結ぶ。
②「絶対に成功させよう」と、固い握手を交わした。
①の例文では、結ばれていない靴紐を”解けないように”固く結ぶ=靴紐の形状が変化しないように「固く」結ぶというわけです。
もし解けてもいいように結ぶのであれば、「緩く」結ぶ、ということになります。
②の例文では、「成功させよう」という互いの強い決心(結びつき)を、「固い」握手を交わすという言葉が表しています。
「固い」という言葉は、強い結びつきを表すことから、揺るぎない・厳格であるという意味で使われることもあるので、覚えておくと良いでしょう。
「堅い」内部までしっかりしていて強い様子
最後に、「堅い」という言葉の意味について、解説します。
「堅い」の意味は、主に下記の3つ。
・中身が丈夫でしっかりしていること
・真面目、几帳面であるさま
・変わることがなく、確かであるさま/危ういところがなく、確かであるさま
「口が堅い」に使われているのも、この漢字です。
ほかにも、スポーツなどでよく使われる、「堅い守備」という言葉があります。
ここで言う「堅い」は、「丈夫でしっかりとした」という意味に加え、「確かで危ういところがない」という意味も含んでいます。
また、「堅い」の対義語は、「脆い」です。
実際に、例文で「堅い」の使い方を見ていきましょう。
【例文】
①この材木は、非常に堅い。
②しっかりと勉強したので、合格は堅いだろう。
①の例文では、材木が丈夫でしっかりとしている様子を「堅い」という言葉が表しています。
腐ってしまい、中身が丈夫でない材木は、「脆く」崩れてしまいますよね。
このように、対義語が何であったか考えてみると、適切な言葉が当てはめやすいです。
②の例文は、合格が“確かである”という意味の「堅い」です。
この場合の「堅い」は、他の「固い」「硬い」とは異なる、特徴的な表現となるため、しっかりと覚えておきましょう。
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今回は「硬い」「堅い」「固い」の意味の違い・使い方についてレクチャーしましたが、いかがでしたか?
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