【例文アリ】「関心」「感心」「歓心」の意味の違い・使い方を徹底解説!
「関心」「感心」「歓心」の違い
「関心」「感心」「歓心」…これらの違いを訊ねられたとき、正確に違いを述べることはできますか?
これらはどれも同じ「かんしん」という読み方をしても、表す漢字によって意味は異なってくるものです。
しっかりと使い分けることができないと、読み手側に大きな誤解を与えてしまうことも。
そこで今回は、同音異義語である「関心」「感心」「歓心」の違いについて、例文を交えながら解説していきます。
「関心」あることに興味を持つこと
「関心」は、主に以下のような意味で使われます。
- 心にかかること。気がかり
- 特定の事象に興味を持って注意を払うこと。ある対象に向けられている積極的・選択的な心構え、または感情
「関」という文字は「かかわり」を、「心」という文字は「こころ・精神」を表しています。
すなわち、何かに関わろうとする気持ち=「関心」なのです。
あるものごとについて、もっと詳しく知りたいという気持ちを抱いたときに、用いられます。
【例文】
「最近転校してきた彼は、クラスメイトの関心の的だ。」
最近転校してきた「彼」のことを、“もっと詳しく知りたい”と思う気持ちをクラスメイトが抱いているため、この場合は「関心」を用いるのが正解です。
「興味」とほぼ同じ意味合いを持つ「関心」という言葉ですが、「興味」は「関心」よりもやや軽い表現として使われることが多いと言えるでしょう。
「感心」何かに対して賞賛すること
「関心」とよく混同されがちなのが、「感心」という同音異義語です。
「感心」は、主に以下のような意味で使われます。
- りっぱな行為や、優れた技能に心を動かされること
- りっぱであるとして褒められるべきさま
- (逆説)呆れること。びっくりすること。
「感」という文字は「外部のものに触れて心が動く・心の動き」を、「心」は「こころ・精神」を意味します。
人の行動や、物事が優れており、それを褒め称える際に使われるのが、「感心」です。
【例文】
「Aさんの勤勉さには、毎度感心させられる。」
この場合、Aさんの「勤勉さ」を良く評価し、褒め称えたい気持ちを「感心」という言葉が表しています。
素晴らしいと思うことに対して、「すごい」「偉い」と感じたときに、「感心する」という表現を使うというわけです。
なお、「感心」は主に目上から目下の人・同等の人に使う言葉で、目上の人に使うと失礼にあたるので、注意しましょう。
「歓心」喜んで嬉しいと思う心
「歓心」という言葉の意味は、主に以下のとおりです。
- 喜ぶ気持ち。
- うれしいと思う心。
「歓」は「打ち解けよろこぶ・楽しみよろこぶ」、「心」は「こころ・精神」を意味します。
すなわち、何かを喜ぶ気持ちや嬉しいと思うこと、人を喜ばせることを表すのが「歓心」です。
他の誰かに“気に入られる”という意味で使う際には「歓心を得る」、他の誰かの“機嫌を取る”=「気に入られるように頑張る」という意味で使う際には、「歓心を買う」という形で用いられます。
【例文】
「彼女の歓心を買うために、彼は必死に頑張っている。」
この場合は、“彼女の機嫌を取る”という意味で、「歓心」という言葉が使われています。
後に続く言葉が「得る」と「買う」で、意味も異なってきますので、使う際には注意が必要です。
「関心」「感心」「歓心」の意味の違い・使い方が分からなければプロに相談!
今回は「関心」「感心」「歓心」の意味の違い・使い方についてレクチャーしましたが、いかがでしたか?
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